大阪府は5日、新たに244人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表した。
一日の感染者数の発表が200人を超えるのは、およそ3か月前の去年10月6日以来です。
これで、府内の感染者の累計は20万4364人となりました。
一方、感染して亡くなった人の発表はありませんでした。
大阪府の吉村知事は「感染拡大のスピードは速い。第6波の入り口だ」と述べた。
感染拡大に備え 保健所 業務ひっ迫防ぐ対策
豊中市保健所は、いわゆる第5波のピーク時には1日120人以上の感染者が確認されて、健康観察などで保健所の業務がひっ迫し、濃厚接触者を調べる疫学調査が手薄になるなどの課題が残りました。
年末年始からの感染者の増加でも、疫学調査や入院・療養の調整など、徐々に業務が増えているということです。
保健所では、第6波に備えて保健所の業務に対応できる職員を増やすため、先週、市の職員およそ40人を対象に研修会を行いました。
また、疫学調査の負担を減らすため、患者本人が直接スマホやパソコンから症状や行動歴などについて回答できるよう、デジタル化を進めている。
本格的に運用できれば1人当たり20分から30分かかっていた聞き取り調査の多くを効率化できるということで、松岡太郎所長は「少しでも業務が省力化できるようにしていきたい」と話していた。
また、政府や大阪府が「オミクロン株」の感染者全員を入院させている現在の対応を見直す方針を示していることについて、松岡所長は「全員入院を続ければ、すぐに医療がひっ迫するので、この方針はもう限界が来ている。しだいにオミクロンについての知見が深まっている中なので、具体的な指針を早急に示してもらいたい」と話していた。